2020年09月06日

#1.学校検診などでよく聞く「耳垢栓塞」とは?


 耳掃除は「百害あって一利なし」で基本的には耳掃除は必要ありません。耳の穴(外耳道)や鼓膜の表面は皮膚でできており、「migration」と言って皮膚は外側(耳の穴の入り口側)に向かい成長していきます。静岡の耳鼻咽喉科学会地方部会(http://www.shizuoka-jibika.jp/)が動画を公開していますので是非一度ご覧下さい。鼓膜表面のインキや小さな紙切れが外側に向かって移動して行く様が良くわかります。これによると耳垢は鼓膜の老廃物と言えます。耳かきや綿棒で耳掃除をすることで鼓膜や耳小骨を傷つけたり(鼓膜裂傷、耳小骨連鎖離断など)、本来備わっている耳垢の保護作用が失われて外耳炎・鼓膜炎や外耳道真菌症(カビの仲間が繁殖します)などを引き起こしますので、むやみに掃除をし過ぎることはやめましょう。また綿棒などではかえって奥に耳垢を押し込んでかためることにもなりかねません。
 学校検診などでは本来中耳炎などを発見するのが目的ですので耳垢が邪魔で鼓膜が良く見えない時に「耳垢栓塞」の病名がつくことになります。


posted by じびじび at 19:11| 日記